今春、満を持してアメットビーの新商品が発売されます。
2003年のアメットビー登場から5年を経て、
ついにトレードマークの「首ふりヘッド」が劇的な進化を遂げます。
今回は、発売直前に迫った「新アメットビー」開発秘話の前編をお送りします。

【第4回】新アメットビー(前編)

2005年、アメットビーロングの発売を開始した頃から、そのプロジェクトは既に始まっていました。
「次世代アメットビーロング」を合言葉に開発・販売メンバーが集められ、新たに盛り込むべき機能についての討議が何度も実施されました。

遠くまで届く「ロングボディ」。そしてフロントガラスの曲面 にあわせて柔軟に動く「首ふりヘッド」。
アメットビーの塗りやすさについては既に完成に近いのではないか、という自負がありました。
ですが、「もっと何かできるはず」だと考えに考えぬいた結果「強みをもっと伸ばそう」ということに全員の意見が集約されました。
そんな思いから「もっと遠くまで」というコンセプトが設定されました。
デザインや機能の検討を行い、ついにアイデアがまとまります。
それはアメットビーロングのボディに延長可能な可動パーツを付加したデザインで、使用しないときは収納しておくことができる過去に例のない斬新なスタイルとなりました。

しかし、実際にフロントガラスを塗ってみると、作業性はむしろ悪化していました。
収納できる機能やコストを先行させたために、握りやすさや強度が犠牲になっていたのです。
もちろんモニターテストも実施しましたが、惨憺たる結果。「使いにくい」という評価が大勢を占め、強度不足により試作モデルが壊れてしまうことも度々でした。

2006年、開発チームに激震が走りました。
業界最大手の競合メーカーから新商品が発売されたのです。
しかもそれは「新アメットビー」が追求している「もっと遠くまで」というコンセプトを実現していたのです。
開発チームは悔しさと、先を越された不甲斐なさでいっぱいでした。
開発チームは、その新商品が発売されるとすぐに購入し、モニターテストを何度も実施しました。
そして一つの結論に至りました。
「これはアメットビーが目指していた商品ではない」
競合メーカーの新商品は確かに「遠くまで」塗れる商品なのですが、従来アメットビーと比較しても決定的に異なることがありました。
そして、それは開発チームも忘れかけていたものでした。

まもなく、まったく異なった形状の試作が始まりました。そこに込められたコンセプト、つまり開発チームが忘れかけていたもの。
それは「塗りやすさ」でした。
いくら「遠くまで」塗れるとしても、塗りにくくては意味がありません。
ガラス撥水剤はセルフ施工が必要な商品です。
「施工も商品の内」と考えたとき、お客様にストレスを与えるものであっては絶対にいけない。
これがアメットビーが「塗りやすさ」にこだわる理由です。
2007年、新コンセプトによる試作モデルがついに完成しました。「商品化への道筋が見えた」とメンバーの誰もが思いました。
しかし、それは「苦難の道」の入口に過ぎませんでした。

次回、開発がいよいよ佳境に入ります。
ご期待ください。