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今春、満を持してアメットビーの新商品が発売されます。
2003年のアメットビー登場から5年を経て、
ついにトレードマークの「首ふりヘッド」が劇的な進化を遂げます。
(前編)を読み逃した方はこちらをどうぞ。
そして今回は、発売直前に迫った「新アメットビー」の佳境に入った開発秘話の(中編)をお送りします。

【第5回】新アメットビー(中編)

『アメットビーは「塗りやすさNo.1」にこだわろう!
新しいコンセプトを開発メンバーは再確認しました。 ではいったいどれだけの長さが必要なのでしょうか。
アメットビーは女性にも優しくあるべきという思いから、「女性の平均身長である158cmの人が、できるだけ多くの車に塗れること」を開発メンバーの目標としました。
早速、158cmの人物を探し、小型車から大型車まで、あらゆる車でモニター試験を実施しました。
そして平均的身長の女性が、主要車種の90%以上の車に塗れるサイズとして「32cm」の長さを開発目標としました。

しかしながら「32cm」とは簡単に製品化できる長さではありません。家具の隙間に落とした100円玉を30cm定規で取ったことはありませんか?先端の方まで力が入りきらず苦労したのではないでしょうか。
これくらいの長さになると「握る部分」と「塗る部分」の間が大きく離れてしまい、力を伝達することが困難になり、先端をガラス面に押し付けるために大きな力が必要になります。開発メンバーは試作品を作って塗ってみることで、その塗りにくさを身をもって実感しました。
つまり「もっと遠くまで」という機能目標は「塗りやすさ」を阻む大きな要因でした。「塗りやすさ」と「もっと遠くまで」という機能目標は、簡単には両立できない問題なのです。でも、短いままでは魅力的な商品にはなりません。
「新アメットビー」には「32cm」の長さが絶対必要なのです。

「32cm」の長さの実現に行き詰まりを感じていた開発メンバーでしたが、いくつもの試作品を作っては実験を繰り返し、とうとう新しいアイデアに辿り着きました。
今までの流れとはまったく異なっていたため、誰もが想像もしていなかったアイデア…それは「ワイド」(広く塗れる)ということでした。
広く塗れれば、塗るためのストローク回数が少なくてすみ、作業が簡単になり、しかも短時間で塗れることになります。つまり「塗りやすさ」に直結する訳です。
しかし「広く塗れる」ようにするだけで、「もっと遠くまで」届くことになるのでしょうか?
実はそれも大丈夫なんです。
右図のように、ワイドになった「塗る部分」が長さを補ってくれるので、「塗りやすさ」を維持したまま、遠くまで届くことになるのです。
単純なアイデアですが「塗りやすさ」と「もっと遠くまで」という機能目標を両立させる一石二鳥のアイデアでした。

「塗りやすさ」の追求の末に「ロング&ワイド」という光明を見出した開発メンバーですが、次に待ち受けていたのは、アメットビーの最大の特長である「液出し機構」の開発です。
アメットビーロングでは、ワイドフェルトに一瞬で液剤を浸透させるために「ニ方向噴射ノズル」を用いました。ノズルから上下のニ方向に水鉄砲のように液剤を噴射することで、すぐに塗り始めることができる画期的方法でした。
しかし今度はさらに「ワイド」な「新アメットビー」が相手です。開発メンバーは一体、どのように、この難題に打ち勝ったのでしょうか。

次回、いよいよ開発の最終段階が明らかになります。
ご期待ください。
※当初、この連載は2回の予定でしたが、都合により3回連載とさせていただきました。